4.1000兆円の政府による借金

こんにちは。

今日は肌寒い朝となりました。

今回は、素朴な疑問について自問自答形式で書きたいと思います。

 

 

疑問を持ったきっかけは、「国の借金は1000兆円ある。国民均等で割れば、一人当たり750万円の借金となる」としばしば聞いて奇異に感じたことです。

経済を専門的に学んだ方にとっては、幼稚な自問自答と感じられるかもしれませんが、こんな人もいるんだなと受け止めていただけましたら幸いです。

 

預金と借金について

 

Q.
私が銀行に100万円を預金するとは、銀行が私から100万円を借金することですね?

A.
はい、そうとも言えます。

Q.
私が銀行から100万円を借金するということは、銀行が私に100万円を預金するということですね?

A.
はい、そうとも言えます。

 

国の借金1000兆円の正体とは?

 

 

Q.
「国の借金」と聞きますが、「国」とは具体的には何者ですか?

A.
日本国政府のことです。すなわち、政府が借金をしているのです。
財政赤字の累積分を政府が借金しているのです。

Q.
政府が誰から借金しているのですか?

A.
政府は国債を発行することで現金を得ます。
この国債を政府から買うのは、日銀です。
日銀から銀行が国債を買います。
銀行から投資家なり個人が国債を買います。
すなわち、政府は銀行と投資家と個人から借金していることになります。

A.
国債を買っている銀行などは、国内の機関ですか?

Q.
はい、そうです。
日本の国債を買っているのは、国内の機関がほとんどです。

A.
政府が国内の機関から借金しているのですね。
では、日本という国が海外に対して借金があるわけではないのですね?

Q.
はい。政府が、国内の機関に借金しているだけです。
換言すれば、国内だけでお金(貸借)が動いているだけです。
貸し借りトータルでは、海外からの借金はありません。

国内の機関(その原資は銀行への国民の預金)が、政府に預金しているにすぎません。

なお、日本(官民合計で)は海外に対して約350兆円の対外純資産残高があります(
平成28年末時点)。

この額は世界でトップです。

財務省サイト→こちらをクリック

 

債務者である政府と債権者である国民との関係について

 

 

A.
変な言い方ですが、政府に預金する国民が偉くて、国民から借金している政府がダメなのですね?
国民は政府に対して堂々としていると良いですね?

Q.
はい、そうですね。
政府は国債を買ってくれる国民にお礼を言うべきですよ。
あるいは、1000兆円もの借金を抱えてすみませんと政府は国民に謝るべきだと思います。

仮に貴方が金融機関に100万円を預金しているとします。
金融機関が経営をミスして100万円を貴方に一時期返却できないとすると、貴方は金融機関に怒りますね。

同じように、政府に預金をしている国民が、政府の財政に対して強くものを言っても良いと思います。

A.
ならば、「国の借金は1000兆円ある。国民均等で割れば、一人当たり750万円の借金となる」ということを悲観する必要はないのですね。

Q.
はい、過度に悲観する必要はないです。

ただ、政府が歳入(収入)以上に歳出(支出)を毎年繰り返すという体質は褒められたものではありません。
国債の価格が下がりますから。
海外の機関からの日本への投資額が減りますので、いずれは市場が沈滞するでしょう。

 

もしも政府が借金を国民にすぐに返済する事態になったら

 

 

 

A.
制度上あり得ませんが、もしも国民が政府に対して1000兆円の預金をすぐに我々に返済しなさいと政府を突き上げたら、政府はどうするつもりでしょうか?

Q.
政府の子会社ともいえる特殊法人・独立行政法人に対する貸付金・出資金を取り崩すでしょうね。
すなわち、完全民営化してしまうということです。
(その分、官僚の天下り先がなくなるということですから、政府の抵抗は相当激しいことでしょう)

ただし、このことが良いかどうかは別問題です。
民間に任せるよりも政府が行う方が安全な業務はたくさんあります。
この辺りは、新自由主義の功罪を見極めなければいけないと考えます。

 

まとめ

 

1000兆円の「国の借金」というと、国民の借金のような錯覚に陥りますね。

そうではなく1000兆円は、「政府の借金」なのです。
国民は債権者であります。

したがいまして、マスコミも政府も「国の借金」という表現ではなく、「政府の借金」という言葉を使うよう改めて欲しいです。

 

 

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